体罰禁止法の施行はいつから?いきさつや罰則は?子育てはどうなる?

体罰禁止法の施行はいつから?いきさつや罰則は?子育てはどうなる?

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いわゆる”体罰禁止法”が、先ほど、6月19日に参院本会議で全員一致で可決、成立しました。

正式な名称は、「改正児童虐待防止法」と「改正児童福祉法」となります。

最近の事件で、「しつけ」と「虐待」の線引きが難しくなってきています。

その虐待が後をたたないため、ついにこの法律ができました。

合わせて児童相談所の機能の強化も盛り込まれています。

では、どうしてこの法律の整備が急がれたのでしょうか。

いつから施行されるのでしょうか。

罰則はあるのでしょうか。

子育てはどうなっていくのでしょうか。

考察したいと思います。

(アイキャッチ画像はhttps://www.nikkei.com/article/DGXMZO46284690Z10C19A6MM0000/より引用)

”体罰禁止法”の施行はいつから?罰則はあるの?

この「改正児童虐待防止法」と「改正児童福祉法」は、一部を除き来年2020年4月から適用されます。

しかし、この法律に違反した場合の罰則は特にありません

まずは親の認識を変えることから始めることになりそうです。

しかし、罰則のない法律で虐待は防げるのでしょうか。

非常にあいまいだと感じざるを得ません。

 

また、一方で声が上がっているのが、「懲戒権」に関する議論です。

懲戒権とは、民法の820条と822条で規定されており、親権者は「この利益のため」との前提で、「必要な範囲内でそのこを懲戒することができる」とされています。

今後の焦点は、この「懲戒権」の見直しを巡る議論がなされていくことになっています。

しかし、専門家の間でも意見が分かれており、子供のしつけが親の責務であることには変わりはなく、「的確に、適切に叱るための法規定は必要」と、単なる削除が行われることに慎重な声も上がっています。

 

”体罰禁止法”の内容は?そのいきさつは?

今回の法改正のポイントを挙げてみます。

親がしつけに際して体罰を加えることを禁止する

民法の「懲戒権」は施行後2年をめどに見直しを検討する

児童相談所の一時保護と保護者支援の担当を分ける

児相には医師と保健師を配置する

学校や教育委員会、児童福祉施設の職員に守秘義務を課す

都道府県などは親への再発防止の指導を行うよう務める

家族が引っ越した場合に児相間で速やかに情報を共有する

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46284690Z10C19A6MM0000/より引用

ご覧のように、親による体罰の禁止だけでなく、児童相談所の機能強化がかなり意識されていることがわかります。

 

私たちの記憶でも新しいところでは、東京都目黒区、千葉県野田市、北海道札幌市などでの事件が有名です。

「おねがい、ゆるして」「先生、どうにかできませんか」という言葉が私たちの心に刺さったことを覚えておられると思います。

それ以外にもたくさんの報道があるため、私たちの記憶がどんどん上書きされてしまい、以前のことは忘れてしまっているのが現状です。

それぐらいの残念な事案が多いため、「親の体罰」=「親の暴力」という見方が強くなり、今回の法改正につながったものと筆者は考えます。

 

しかも、こういった事案のなかで、児童相談所の対応に疑問やあいまいさ、連携の不備などが重なっているため、救えるものも救えないといった残念な結果に至っているというのも事実です。

 

こういったことを踏まえて、もちろん善意から、この「改正児童虐待防止法」と「改正児童福祉法」が成立したものと思われます。

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今後の子育てはどうする?

一番の問題はここではないでしょうか。

このブログの短い文章で結論を出すことは不可能でしょう。

しかし、この法改正に関し、やはり意見が二分されていることは確かです。

 

この法改正を支持している考え方について見てみましょう。

一つは、体罰と虐待の区別はつけられないことを挙げる人がおられます。

しつけと虐待の線引きは出来ないというのです。

もし”良い”体罰があるとすれば、その境界線がどんどん拡大され、エスカレートしていくという前提があります。

そして、体罰を受けた側には心の傷が残り、後々まで影響が残ると指摘するのは、児童精神科医・臨床心理士の姜昌勲氏です。

新聞の社説でも、先程触れた「懲戒権」を早急に削除すべきだという意見を載せているところがあります。

 

一方、慎重な意見を述べている方ももちろんおられます。

「民法(懲戒権)は、虐待以外の本来の親子関係を考慮して組み立てられている。虐待があるから懲戒権を削除するというのは安直ではないか」と言う見方があります。

例えば、子供が道路に飛び出したり、他の子供に危害を加えたりした場合、「しつけ」としてはっきりやってはいけないことを分からせなければならないというのです。

ただ、こちらの意見を述べる方も、しつけと体罰を線引きするのは困難だと述べています。

親の気分ではなく、子供の将来のために的確に、適切に叱ることは必要」と述べ、「子供の性格を把握し、それに応じた叱り方は、親が本来わかっているべきことだ。それができていれば、虐待も起こりえない」と指摘しているのは長崎大学の池谷和子准教授です。

 

どちらも、親の皆さんであれば、「う~ん…」とうなってしまう内容ではないでしょうか。

 

最近の事案では、「しつけのためにやった」というのが最初の言い訳になっているのが事実です。

親が「しつけ」とそうでないものとの区別ができなくなっているんですね。

それで子供が命を落とすところにまで行っているので、「しつけ」と言う言葉が親の好きに使われている、という危惧につながっているんだと筆者は思います。

 

「しつけ」とは、自分の子供を愛し、良い人、良い大人、良い男性、良い女性になってほしいという願いの元、行われていくものではないでしょうか。

と書くと、「良い大人って何だ」という議論が巻き起こりそうですが…

 

昨今は、5歳の子供が大人に「ボーッと生きてんじゃねえよ!」と暴言を吐くのが笑いにつなげられる世の中です。

自分の子供がそれを現実と混同して、その言葉を大人に向かって言っていたらどうしますか?

難しいですね。

 

この世界は、とかく定義を重視しがちです。

では、「愛」って何なんでしょうか。

定義できるんでしょうか。

「親の子供への愛」も法律で定義すべきでしょうか。

そのような定義を必要とする世の中になってしまっているように思えます。

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まとめ

何につけても意見は二分するので、このブログではどちらにつくといったことはしません。

ニュースでもすでに二分していることが伝われればとだけ思います。

読まれた方がご自身で考える機会にしていただければ幸いです。

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