高齢者ドライバーによる危険な運転をやめさせるには?3つの取り組み方

高齢者ドライバーによる危険な運転をやめさせるには?3つの取り組み方

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今年1月にあった前橋での高齢ドライバーによる事故の初公判が行われたということで、
ここで改めて高齢ドライバー問題が浮上してきています。

最近度々聞くようになった高齢者ドライバーによる事故。
死傷者も後を絶ちません。

どうして高齢者の運転は事故を起こしやすいのでしょうか。

若い人の事故とは、一線を画するある理由があるそうです。

ではこの点を、深めていってみましょう。
そして、高齢者の方の運転をやめさせる方法も探ってみます。

なぜ危険なのか

それは、高齢者ドライバーに見られるある共通点にあるようです。

一つは、視野の問題。

若い人の場合、片目で左右90°の視野があるそうですが、65歳を超えると、
この視野が60°に狭まることが多いんです。

そうなると、当然目に入ってくる情報が少ないため、危険を察知しにくいということになります。
横から飛び出してくる子どもや、追走する自転車などに気づきにくくなることでしょう。
また、標識などに目をやるということが少なくなるかもしれません。

もう一つは、複数の作業が難しくなってくること。

運転するときには、例えば、歩行者、信号、対向車など、いろんなことを考えながら運転しなければ
ならないわけですが、このように、複数のことを考えるという能力が残念ながら衰えていく
ことが危険を増大させる一因になっているのです。

ですから、何かを見落としたり、対向車との距離と左折するための時間を計りにくくなります。

一番の問題点といえるかもしれないのは、自分の運転能力の過信。

事故を回避する自信があるかと質問したある調査が以下のように公表されています。

高齢になるほど、自信があると答えた人の割合が高くなっているのが一目瞭然です。

免許を取得してからの年数が長ければ長いほど、自分には経験がある、と
感じて、自信が増えていくとの傾向が見られるわけです。

人々の声は?

高齢者ドライバーに関して、以下のようなツイートが見られます。

このように、被害者目線でツイートする人が多く、高齢者にはやはり運転を
諦めてもらう方向に持っていったほうがいいという意見がたくさん見られました。

危険な運転を動画で投稿している人もたくさんおり、実際見てみると
左右確認など、危険察知能力が衰えているのかなと思わせる事例もたくさん
ありました。

しかし、一方でこのようなツイートもあります。

https://twitter.com/new_mingel/status/798909794606166017

確かに、田舎暮らしでは自動車は生活の足になっているので、そういう観点も必要なんでしょうね。

車を取り上げると生活できなくなるというのも可愛そうな気がします。
だとしても、危険な運転をしているなら、背に腹は代えられないというような気もしますが…

難しい問題ですね。

 

自分の能力を客観的に知ることができる「高齢者講習」

免許の書き換え時期が来たときに、70歳を超える人には、免許証を更新する前に、
「高齢者講習」を受けることが義務付けられています。

以下に、高齢者教習について説明されたリンクを張っておきます。

http://qa.jaf.or.jp/accident/license/03.htm

 

このように、国としても安全のために取り組みが進められていることが分かります。
本当に苦肉の策だということが分かるのではないでしょうか。

しかし、普段危険だなと感じさせる運転をしているにもかかわらず、
いわば「すり抜けて」しまった場合、どうしたらいいのでしょうか。

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高齢者ドライバー問題、どうしたらいいのか

家族は一番身近にいる人ですから、自分の親など、高齢者がすでに危険な運転をしていることは
すぐに分かることでしょう。

危険な運転を繰り返している場合、免許を自主返納するように言うかもしれません。
本人のためを思って、運転をやめさせたいと思うのでしょう。

しかし、多くのケースでは、その言葉にすぐに聞き入れることはないようです。
なぜなら、上の調査のように、自分の運転に自信を持っているかもしれないからです。

では、どうしたらいいのでしょうか。

高齢ドライバーに関する問題に取り組んでいる、「高齢者安全運転支援研究会」の理事長、
岩越和紀氏によると、頭ごなしに「やめろ」というのではなく、親の立場に立って
どうしたら安全に運転できるか」を話し合うべきだと指摘されているそうです。

親の運転姿勢が適正かどうかを確かめたり、ちゃんとふさわしい眼鏡をかけているかを
確認したり、ある場合は危険予知サポートや自動ブレーキ機能のある車に乗り換えたりすることを
検討することができるかもしれません。

 

ちなみに筆者の母親も75歳になりますが、運転をまだ続けています。
前の車が古くなったので、新しい車にすることを検討し、自動ブレーキや安全性能の搭載された
軽自動車に乗り換えました。

今はまだその安全装置にお世話になったことはないみたいですが、歩行者がいると「ピッピッ」と
警告してくれるので、いいそうです。

 

また、高齢ドライバー対策を心理面から研究している大阪大学大学院の池田学教授は、
自分の父親と免許の返納について話し合いましたが、聞く耳を持ってくれなかったと、
自身の経験を話しておられます。

そこで孫から話をしてもらったところ、父親は車を手放して、免許も返納したそうです。

それで、本人のプライドを傷つけない方法を家族みんなで考えるということも大切ということが
わかったということを指摘しています。

町医者の主治医に忠告してもらうというのも一つの方法ですね。
大抵の高齢者の方は信頼する主治医を持っていますから、いいかもしれません。

 

まとめ

高齢者の運転をやめさせたいとの願いにどう取り組めばいいのか、次のことが分かりました。

  • 若い頃と比べていろんな能力が限られてきていることを客観的に知ってもらう
  • 高齢者になるほど運転に自信を持っていることに気を配る
  • どうすれば安全に運転できるか、またプライドを傷つけずに自主返納へと導けるかを考えることが大切

いきなり「やめろ」は禁句です。
しかし、どんなに配慮しても、高齢者のプライドはある程度は傷つくもの。

なので、筋道立てて話し合うのもいいかもしれませんが、孫から言われると一番
効き目があるのかもしれません。

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悲しい事故に巻き込まれないために、この情報が役立つことを願っています。

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