ゴーン特別背任罪容疑で再逮捕!特捜部の思惑は?立件可能なのか?

ゴーン特別背任罪容疑で再逮捕!特捜部の思惑は?立件可能なのか?

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昨日、カルロス・ゴーン氏の勾留延長は認められないという判断が東京地裁でなされました。

平成22年度から29年度に至る報酬を少なく有価証券報告書に記載していた疑いで逮捕、再逮捕し、勾留を再三延長してきましたが、ここへ来てそれ以上の罪状が証拠不十分になってきたという様相でした。

東京地検特捜部の準抗告も退けられ、近く保釈される可能性が高くなってきたかと思われた矢先、特別背任罪で再逮捕したとの速報が入ってきました。

一体捜査はどうなっているのでしょうか。

どうも検察側の動きが迷走しているように見えます。

難しい内容ですが、筆者なりに読み解いていきたいと思います。

ここへきて特別背任罪での逮捕?

特捜部は、2011年3月期~15年3月期の有価証券報告書の虚偽記載の容疑で逮捕ゴーン氏を逮捕し、今月10日には「直近3年分の有価証券報告書の虚偽記載」の容疑で再逮捕しました。

このように、二度も同じような内容で逮捕し、勾留期間を延長し、何とか余罪(特別背任罪)を立件に持ち込もうとしましたが、それができないでいるように思われました。

特別背任罪については以前に記事に書いていますので、こちらをご覧ください。

 

この罪状でまた勾留を延長しようという東京地検特捜部の決意が見て取れます。

今回の特別背任罪の容疑内容は、ゴーン氏が自身の資産管理会社が銀行と締結していた金融派生商品取引で多額の損失を出したため、自分の利益を守るために、2008年10月、約18億5000万円の損失を日産に肩代わりさせたというものです。

しかし、これらの容疑に関する東京地検特捜部の動きは、どうも腑に落ちないところがあります。

なぜこの時点で?

先ほども書きましたが、昨日、特捜部は勾留延長を求めたのに対し、東京地裁はそれを認めませんでした。

即時、検察は準抗告という形で不服を申し立て、勾留延長を求めましたが、これも却下されました。

裁判所が特捜部の勾留延長を認めないのは極めて異例だということです。

それだけ、逮捕の内容がこれ以上勾留しても変わらないと裁判所が見たのでしょう。

しかし、ここへきてから、やっと、特別背任罪として再逮捕したというのです。

特別背任罪を立件できるという確信があるのなら、なぜこの時点なのかという疑問が当然生じます。

勾留延長を求めたのは非常に不自然に思えます。

しかし、ここで再逮捕したというのは、特捜部はもう破れかぶれになっているのか…

それとも立件できるしっかりとした証拠を握っているのか…

昨日勾留延長が認められなかったことに関して、次のように述べている弁護士がいました。

「当初から、検察は金商法違反容疑でゴーン氏を逮捕して、身柄を拘束しながら特別背任罪の証拠を固めて、同罪での起訴を狙っていた節もありますが、結局それは断念。さらに、そもそも有価証券報告書における役員報酬の虚偽記載が、金商法上の『重大事項の虚偽記載』に該当するのかを疑問視する指摘も多く、脱税で罪に問えるかも不透明です。加えて、通常、刑事裁判では裁判官と検察は“一枚岩”ですが、裁判所が検察の勾留延長申請を認めなかったことで、今回は“一枚岩”とはいかない雰囲気にもなってきました。こうした状況のなかで、検察がゴーン氏を有罪に持ち込めないか、もしくは微罪にしかならない可能性も出てきました。もしそうなれば、検察特捜部の権威失墜、敗北ともいえます」

https://biz-journal.jp/2018/12/post_26003.htmlより引用

昨日の時点でこのように述べ、特別背任罪での起訴を断念したとの見方がなされていました。

そうなれば、特捜部の敗北ということになるということですね。

しかし、ここで一発逆転を狙ってきたのでしょうか。

特捜部はこの強引な手法でさらに自分の顔に泥を塗ることにならなければいいが… と筆者は思ってしまいます。

また、特別背任罪は時効が7年です。

海外渡航中はその時効の進行がストップするということですが、もう10年前の話。

時効は成立してはいないんでしょうか。

そのあたりも特捜部は材料を握っているとは思われますが、どうも心配な様相を呈していると感じざるを得ません。

情報がさらに明らかになれば追記します。

PM15:00追記

ゴーン氏の東京・港区の自宅に、午後、東京地検特捜部が家宅捜査に入ったそうです。

事件の全容解明を目指すとされていますが、なぜ今まで行わなかったんだか…

「有価証券報告書の虚偽記載」容疑では家宅捜索は行えず、もしくは行わず、「特別背任罪」では家宅捜索を行える、もしくは行うべき何か根拠でもあるのでしょうか。

もう少し状況を監視したいと思います。

 

まとめ

  • カルロス・ゴーン容疑者が特別背任罪で再逮捕の一報
  • 勾留延長を認められなかったこのタイミングでの再逮捕には違和感を感じる
  • 特捜部は一発逆転を成し遂げられるのか

といったところが今の状況と感想です。

これに目を離さないように、追っていきます。

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